消防士の暴力行為で懲戒免職の内容について現役消防士が解説

この記事では先日ニュースになって話題を呼んだ消防士の暴力行為で懲戒処分があった内容をもとに、懲戒免職や減給について触れたいと思います。

このニュースは被害を受けた消防職員のダメージは尋常ではないと思います。

これから明るい未来の若手を潰すとはまさにこのこと。

消防でパワハラは日常茶飯事でありますが、このような暴行など傷害がまずなくなることを祈ります。

 

消防士の暴力行為で懲戒処分

 

今回、話題となった大阪の茨木市消防本部のニュースは下のリンクからどうぞ。
参考 暴力行為で消防署員3人懲戒免職関西 NEWS WEB

内容を簡単に言うと、同僚の先輩から暴行を受けていて、管理職の立場の人はそのことを相談されても口止めされていたという内容です。

救急隊員の自分の立場から、血圧のマンシェットをクビに巻いてカフを膨らますなんて考えられないですね。
救急隊だからとかではなく、まじで人間なの?って…

内容はここまでとして、このニュースの中で懲戒処分、減給10分の1という懲戒処分が出てきますね。

ここの懲戒処分について触れていきます。

そもそも懲戒処分と懲戒免職は違うもので、ごっちゃ混ぜになっている方もいらっしゃるかなと。

懲戒処分のなかに懲戒免職というものがあります。

懲戒処分の内容
免職
停職
減給
戒告

という種類があります。

免職が一番重くて、戒告が一番軽いです。

懲戒処分と分限処分というのがあるのですが、ここでは分限処分については、本人の意に反する処分(心身の故障や職自体の廃止など)だよということを分かっていればOKです。

 

免職

 

懲戒免職はニュースで聞くことがある処分ですね。

つまり民間でいうところのクビってやつです。

少し公的な言い方をすると、職員としての身分を失わせる処分です。

民間でも、一方的にクビなのか、自己都合で退職なのか選べみたいなシーンが漫画とかでありますが、免職は一方的にクビです。

これが1番重い処分です。

今回に至ってはそりゃそうですよね、犯罪レベルですから。

何はともあれ懲戒免職って聞いたら、あぁクビねって思ってもらってOKです。

ちなみに、懲戒免職になったら再就職とかはめちゃくちゃ厳しいです。

だって何かやらかしているからクビになった訳で、問題起こした人をわざわざ金払って雇うなんてあまり考えられないですよね…。

 

停職

 

これもイメージ付きやすいですよね、一定期間の間、職務に従事させない処分のことです。

今回、3か月の停職処分となりましたという内容だったら3か月間、消防としての仕事はさせないということ。

もちろん給料も支払われません、仕事していないからね。

正直、停職処分なんてくらったらもう自主退職してくれって言われているようなものですよ…自分の職場の評判を下げていることは間違いないですから。

戻ったとしても居場所はないでしょう。

 

減給

 

今回の茨木市のニュースで消防長と幹部が減給になっていましたね。

ここはけっこう勘違いしている方がいらっしゃるかもしれません。

今回、減給10分の1という処分内容でした。

調べてみたら、減給の最大は10分の1がマックスだということです。もし違ったら教えてください。

減給10分の1って聞くと、50万円もらっていた人が5万円の給料になると思いますよね。

分かる分かる、めっちゃきつい処分じゃん、さすが幹部なだけあって責任が重いな…と思いますが、戒告の次に軽い処罰です。

減給10分の1というのは、給料が90%カットになるのではなく、10%カットになるだけです。

つまり50万円貰っていた人は、5万円の給料になる訳ではなく、45万円の給料になるよということです。

参考 消防職給料表一般職の職員の給与に関する条例

今回、処分となった茨木市の給料表は上のリンクからどうぞ。

以前、下記の記事でも書いた通り、消防士の給料が知りたければググれば全部出てきます。

消防士の年収が知りたければググりましょう

条例で給料は決まっていますからね。

 

戒告

 

訓告は懲戒処分で最も軽い処分です。

規律違反の責任を確認するとともに将来を戒める処分という内容。

文書なりなんなりで注意するということですね。

もちろん記録に残ります。ボーナスが減ることもあるみたいです。

この戒告で記憶に新しいのは函館市消防本部の時間外不正受給ですね。

参考 函館市消防本部、職員の8割307人を処分 手当不正受給でYahoo!ニュース

いろいろなところでニュースになっていますが、どこかしらで固まって報道されがちなのが消防ですね。自分のイメージでしょうか?

 

消防士の暴力行為がなぜ起こるのか?

消防士の暴力行為がなぜ起こるのか?

自分が非常に記憶に鮮明に残っている消防士の暴行ニュースは、2016年愛知県蒲郡市であった20代の消防士に3人で押さえつけて挿管チューブを入れてエアー注入した事件。

めちゃくちゃ痛かっただろうなという感想と、精神的ダメージがすごいだろうなという思いがありました。

今回も同じです。

胸糞悪いので暴行の内容は書きませんが、どこの消防士がやろうと、我々も同じ消防士として見られます。

信頼を積み上げるのは大変ですが、崩すのは本当に簡単ですね。

こんなことしている消防士に大丈夫ですか?って言われてもお前らの頭の中のほうが大丈夫ですか?って話です。

なぜ消防士の暴力行為が行われたり、こういった不祥事が消防では多いのでしょうか?

答えは簡単で、閉鎖的な空間だからです。

 

 

消防は閉鎖的な空間で第三者の目がない

 

消防には、団結権、団体交渉権、争議権いずれもありません


労基もないです。その代役をしているのが消協ですが入っているところ入っていないところがあります。

市民の目線はあるものの、職場の中は第三者の目がありません。

極端な話、現場がないときはいつでも寝ていいよって上の人が内密で言ってしまえばそれを行うことだってできます。

民間みたいに売り上げを伸ばすのが仕事ではないですし、常駐していることが仕事なわけなので可能です。

もちろん地域に沿った消防活動ができるというメリットはありますが、デメリットが大きく働くと今回のような事件が起きます。

 

自分のところの消防もそうなんですけど、閉鎖的な空間なせいで不祥事があっても報告せず水面下で止めるなんてことが多々あります。

ちゃんと議員に言ってるの?市長に報告しているの?ってことばかり。

閉鎖的な空間だと自分の保身も簡単になってくるわけで、口止めして、市民から指摘されることなく時が過ぎるのを待てば解決ですからね。

自分はよく不祥事などで謝罪会見をしている消防を見ると

正直に話して偉いなぁ

と思うことが多いです。

自分のところなら、相手に何とかして口止めして終わらせると思うので。

悪口ではなく、事実ですからね。

 

茨木市消防本部について思うこと

 

にしても茨木市の人口は2015年時で約28万人ということですが、消防をしている自分の感覚だと暴行をするほど暇じゃないだろと思います。

 

自分は田舎消防ですが、茨木市の人口であれば、暴行なんてしている暇もなく仕事が降りかかってくるような気がしますが、何の車に乗っているか次第なんですかね。

それかこれまでにも被害を受けた消防職員がいるのではないでしょうか?

あくまで推測ですけど、仕事と訓練をしていたら、暴行するような時間はないと思いました。

 

消防士の暴力行為で懲戒処分のまとめ

懲戒処分の内容
免職
停職
減給
戒告

今回のような事件がなくなることを祈っています。

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