消防士がBLS(一次救命措置)をマスターするべき理由

この記事では、消防士がBLSをマスターする理由について紹介しています。

 

先日の下記の記事で消防に入る前にはBLSを覚えようと書きました。

ダメな消防士になりたくなければ準備はこれをやっておけ

この記事では詳しくかけなかったのでこの記事で説明していきます。

 

現在、救急隊3年目で、消防4年目です。おそらく先輩方からしたら、たかが4年で何をわかってんだと思うかもしれませんが、これから書く内容がわかっていることです。

 

消防士はBLSは絶対条件だと経験して感じた

消防士はBLSは絶対条件だと経験して感じた

いろいろ意見はあると思いますが、消防職員ならわかっていただけると思います。

 

救助隊だろうが、救急隊だろうが、消火隊だろうがBLSはできないといけない

という部分です。

 

BLSぐらいわかるよって思っている方はたくさんいると思います。

自分の消防にも先輩後輩かかわらずいます。

 

消防職員がBLSできるってことは、現場でもしっかりできるということですよね。

ここの部分を深掘りしていきます。

BLSについて知らない方もいらっしゃると思うので、BLSについてまずは少し触れてから内容に写ります。

 

BLSとはなんぞや?

BLS=Basic Life Support

の頭文字を取ってBLSです。

日本語で一次救命措置のことですね。

 

心肺停止または呼吸停止に対する一次救命処置のこと。

救急救命士や医者が行う処置をALSといいます。

Advance Life Support です。

この映像がBLSの一連の流れになります。

一般の方であれば、メカニズムとかは置いておいて、BLSをする勇気と方法を知っておくだけでも十分だと思います。

正直、難しいですが、バイスタンダーがあるかないかで予後が大きく変わってきます。

 

とはいえど、BLSを行った一般市民がPTSDになる可能性も十分あるので、消防がそこまでケアできるか分かりませんが、これまで心配蘇生を実際にやったことがある人には深く敬意を表します。

 

正直、消防士でもある程度の惨事ストレスに襲われるのに、これが一般市民となればもう間違いなくストレスでしょう。

 

ここのケアをもっとできればなぁと思ったりもします。

 

続いて消防士がなぜBLSをマスターすべきかを深掘りします。

 

消防士がBLSをマスターする理由

消防士がBLSをマスターする理由

結論から言うと、

消防職員は現場に行って誰でもBLSをする可能性があるから

です。

消火隊で出ても、要救助者に付き添いで行っていきなりCPAになったら?

救助隊での救助事案、接触したときにCPAだったら?

救急隊だけではないんですよね。

 

そして、もう一つ言いたいのはBLSをみんな舐め過ぎなんじゃないかと。

とくに経験年数がある程度経ってきている職員です。

 

先日のツイートですが、自分はBLSを大事にしています。

なぜかというと、自分のできる器具を使わない処置だからです。

このツイートの中の脈取りに関してもそうですよね。

 

そしてBLSってけっこう難しいんですよ。

胸骨圧迫のアルゴリズムがありますよね。今年でまたガイドラインが変わるので文言は変わりますが、

・1分間に100〜120回のテンポで

・5〜6cm押す

・胸骨の下半分を押す、

・圧迫解除をしっかり

・適切に換気を行う

簡単にあげるとここです。

 

ここができていない消防士が多いです。

ちなみに私だけの消防だけと信じたい。

 

救急訓練をするときに自分は必ず、本気の胸骨圧迫をします。

若手とかちょっと消防になれてくると、訓練だから心マは軽くでいいよね‥

なんて消防士がいますが、言語道断、アホかと私は思います。

 

それはおいといて、なぜ私が訓練でもしっかり胸骨圧迫をするかというと以下の通りです。

なぜ胸骨圧迫を訓練でもしっかりするのか
  • 人形にすらちゃんとできない人が生身の人間にはできない
  • テンポで救命士は時間管理をしているから
  • 胸骨圧迫の体力が付くから

こういうと、意識高いとかバカにされますが、我々は医療従事者で人の命を預かっています。手を抜いている場合ではないんですよ。

 

BLSをマスターする理由は上記の3つがメインになってきます。

今回は胸骨圧迫にフォーカスしますが、換気も一緒です。

換気についても全く勉強していない、とりあえず400mlぐらい入れておけばいいよねって消防士もいるのがリアルです。

 

ここは置いておいて、深掘りします。

 

訓練でちゃんとやらない消防士が現場で胸骨圧迫ができる訳が無い

現場は訓練のように、訓練は現場のように

という名言が消防界ではあるのですが(自分のところだけですか?笑)、まさにこれなんです。

 

消防士って意外と事務処理とか多くて忙しいんですが、その合間をぬってせっかく訓練をしているのに、妥協してどうするんだ?って強く思います。

特にBLSは生命に直結するし、その隊員の胸骨圧迫の質で予後が変わるといっても過言ではないです(エビデンス等は低いとされていますが、救急隊の腕が出るところだと思います)。

 

訓練中にしっかり胸骨圧迫ができない消防士が現場ではしっかりできるか?って無理なんですよ。

訓練を訓練のようにしているから。

 

まだ5万歩譲って、テンポだけは守りますっていうなら、まだ、んーまだわかる。

圧迫も適当、テンポも適当‥絶対現場で質の高いCPRできないよねって思います。

 

そういう人に限って「現場じゃどうしてもリズム早くなるよね」とか言ってて、もうなんだかなぁ‥

特に若手消防士さん、訓練のときもしっかりBLSを行ってください。

それがもろに現場で出ます。そういう隊員さんをたくさん見てきました。

 

ましてや40オーバーの先輩で

「心マしとけばいいでしょ?心マぐらいできるから」

なんて言う先輩もいます。

 

こういう先輩に限って、訓練は見ているだけで口ばっかり挟んできますし、胸骨圧迫ができてるなんて言えたもんじゃない胸骨圧迫をします。

こういう風にはならないでください、ぜひこの記事を見ている消防士さん。

先輩の方が多いでしょうが、辞める直前の職員からのお願いです。

 

訓練も一緒にしてください、間違いなく自分が分からないところが出てきます。

でも分からないところがあって当然だと思います。完璧な人なんていないですから。

自分も知らないことの方が多いです、そりゃたった4年ですから。

でも上記のことを若い隊員は感じているということを知って欲しいと思います。

 

年齢、階級に関係なくBLSはできないといけないですし、訓練時は現場のためにしっかり胸骨圧迫の訓練をしましょう。

現場で早くなってしまうなら、そこで解決するしかないでしょう。

 

 

救命士は胸骨圧迫のセットで時間管理をしている

どの救命士もという訳ではないですが、救命士は胸骨圧迫と換気の5サイクルを2分間で管理しています。

とくに特定行為とかの準備をしているときに、今どれぐらいの時間がかかっているか?というだいたいの時間をサイクルで管理します。

 

ということは、5サイクルで2分立つ、そこで解析を入れる、AEDの解析もありますが、テンポが守れていないとそこの感覚がズレてきます。

もちろん胸骨圧迫の評価とかをしなければいけませんが、そこばかりに集中する訳にはいきません。

だから訓練でテンポを守って胸骨圧迫をするのは大事なんです。

 

さきほどツイートで自分は朝に胸骨圧迫のテンポを聞くといいました。理由はこれが大きいです。

もちろん心マリズムを守るという理由もありますが、胸骨圧迫は時間管理もできるんです。

 

こう言うと、AEDの解析が2分だからそれでいいじゃんって言う人もいますが、「今3サイクル目です」という情報共有で救命士は、これぐらい時間がたったのか、という感覚が欲しいんです。

正確な時間というよりも概算値です。

 

だからこそ訓練では必ず、テンポを守りますし、現場でもテンポが早くならないように十分注意しています。

 

 

胸骨圧迫の体力が付くから

ここの部分も大きいですね。

おそらく普段から訓練でテキトーに胸骨圧迫をしている消防士より質のいい胸骨圧迫を続ける自信はあります。

 

胸骨圧迫された方はわかると思いますが、あれ手も痛いし疲れるんです。

でも訓練でちゃんと胸骨圧迫を繰り返していくうちに、かなり体力はついてきています。

前よりも質が落ちるタイミングが遅くなったと実感しているんですよね。

 

5サイクルごとに変わるのが望ましいですが、現場ではなかなか上手く取り回すことができないときがあります。

そんなときに普段の胸骨圧迫が生きてきます。

 

疲れてくるとかの以前に質も違うから、そもそも論になってきてしまいますが、質もいい、体力もいいとなるには訓練でしっかり胸骨圧迫をするしかありません。

医療従事者なんだという自覚をしっかりもって、残り1ヶ月ほどですが頑張っていきます。

 

 

消防士がBLSをマスターする理由についてのまとめ

消防職員は現場に行って誰でもBLSをする可能性があるから

BLSをマスターするには、普段の訓練からしっかり胸骨圧迫を行いましょう。

理由としては以下の通りです。

なぜ胸骨圧迫を訓練でもしっかりするのか
  • 人形にすらちゃんとできない人が生身の人間にはできない
  • テンポで救命士は時間管理をしているから
  • 胸骨圧迫の体力が付くから

 

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