消防士が救急隊になる前にやっておくべきこと

この記事では、「救急隊になる前にやっておくべきこと」を紹介しています。

ありがたいことにTwitterで質問をうけることが多くなってきました。

ということで今回は救急隊になるまでに何をしていたらいいのか?という内容ですが、 前提として以下の2パターンを紹介します。

  • 一般隊員で救急科を出てから救急隊になるとき
  • 救急救命士が初任教育が終わってから救急隊になるとき

正直、2つ目のパターンは自分から見ていてというだけの話なので、あまり気になさらず読んでください。

おそらく感覚が救急救命士それぞれ違うので、違和感があるかもしれません。

文字数多くなったので別記事でまとめます。

 

もう1パターンあるのかな?と思いましたが、ありえないだろうと思って書きません。

それは一般隊員が初任教育終わったらすぐ救急隊員というパターンです。

 

昔はあったかもしれませんが、さすがに人の少ない自分の消防でもこのパターンはないので割愛します。

もしその立場になってもすることは同じかなと思います。

 

消防士が救急隊になる前にやっておくべきことは?

消防士が救急隊になる前にやっておくべきこと2パターン

前置きが長くなりましたが、結論から言うと「やること多過ぎ」です。

とは言えど、その中から絞っていきます。

これから紹介する内容は、どちらかと言えば自分ができていなくて困った、もっとこのことを知っておけば、すんなり入れたのになぁ‥というのを紹介します。

 

(現役の方々、暖かい目で見てください、おそらくかなりレベル低いなって思うかもしれませんが、自分がこうしておけばよかったという内容です。)

 

一般隊員が救急科を卒業して救急隊になる

自分はこのパターンですね。

結論から言うと

救急隊になるまでにするべきこと
  • 各疾患の原因を理解する
  • 特定行為の補助が完璧
  • 病院までの道が完璧
  • BLSができる

自分が救急隊になったときに最低限これがあればよかったなというのが上記の4つです。

 

正直、救急隊になったばかりのときから完璧にできる人っていないと思うんですよ(そもそも完璧なんてないわけで)。

1つ1つの出場を重ねていくことで経験値も上がって、レベルアップしていく訳です。

もちろんここの経験値を加速させるために訓練というものはあります。

 

一個ずつ上げていったのですがキリがなさすぎてキリギリスなんですよ。

そう、キリギリス。

 

ここさえあれば、もっといい隊員になっていたなという部分の4つを深掘りします。

 

各疾患の原因を理解する

正直、これを言い出したら結局なにもかも理解しろってことになりますし、未だに深い部分は自分も追いつけていないところです。

救急隊になるまでに、大きい分類で理解しておくといいと思います。

どうせ解剖生理も覚えていないので、まじで大まかに。

 

一般隊員が解剖生理の勉強をする方法は別でまとめます、長過ぎます。

 

大まかにといっても、どうやって分類するかというと、例えば脳疾患の場合。

通報内容から脳疾患を疑うようなのはどんなのか?

脳疾患があるときにバイタルはどんな風になるのか?

脳疾患を疑うとき、否定するときの観察の仕方は?

脳疾患を疑うときの傷病者の扱い方で気を付ける点は?

脳疾患のときの体位は?

脳疾患のときのありがちな主訴は?

 

こんな感じでかなり大雑把でいいので覚えてみましょう。

正直、これって救命士とかよくわかっている救急隊員さんや医者や看護師からしたら、いやいや‥って言いたくなると思います。

わかります、そりゃそうです、脳疾患といってもたくさん種類がある。

わかります!でも最初はこのレベルじゃないと覚えられないんです。そうです、私がそうだったからです。

もちろん、ここからちゃんと深掘りしていってくださいよ。

 

続けます。

脳疾患、心疾患、呼吸器疾患、循環疾患、消化系疾患、皮膚系疾患、ショック、外傷、‥

もっと絞ります。

脳疾患、心疾患、ショック、背部痛、外傷

とりあえずこの5つにしておきましょう。

 

なぜかというと、救急科を卒業して救急隊になるまでに時間が足りなすぎです。

とりあえず死に直結しそうな5つをピックアップしました。かなり大まかなので異論はもちろん認めます。

救急隊になる前なので(そりゃみんな救命士ぐらいの知識になりたいけど準備期間が違いすぎる)、まずはここを理解しておきましょう。

 

特定行為の補助が完璧

これは自力で余裕でなんとでもなります。

自治体によって違うと思いますが、自分のところはLT、挿管、ルート作成の3つがメインなのでここを毎日一人で訓練するだけです。

挿管を準備することはないと思いますが、自分でもできればいいですよね。もしかしたら救命士が手が開かないこともありますし。

 

エアウェイスコープがあるならそれの取り扱いも。

特にここは問題ないと思います。

 

もちろん適用とかプロトコールとかも覚えておくといいですが、まだやることがありますので、救急隊になる前はとにかく補助を完璧にできるようにしましょう。

 

ちなみに1つポイントを言うと、救命士さんによってクセがあるので一緒に訓練するといいですよ。

例えば、口頭鏡はこう渡してとか、付ける順番とか、固定のときにパイロットバルーンを引っ張って巻き込まれないようにしてとか。

 

それぞれ救命士に合わせられるぐらいの隊員になれるといいですね。

 

 

病院までの道が完璧

各自治体で機関員がどれぐらいで回ってくるかはわかりませんし、東消みたいに機関員でもしっかり研修を受けさせてくれる自治体もあるので一概には言えませんが、病院までの道のりは完璧にしましょう。

自分のところは機関員が回ってくるのが非常に早いです。

自分は2年目から救急車の機関員でした。

 

このときに苦労したのが病院までの道のりです。

現場までは簡単なんですよ、公民館とか対象物を覚えていればちゃんと最短で行けます。

 

ですが問題は病院まで。

特に田舎は抜け道が多過ぎてここの道はこっちの方が早いとかいろいろあります。

隊長によって最短をいくのか、道が悪いから綺麗な道を通って少し遠回りしてでも病院にいくのか、というのも違います。

 

慣れてくればパターン化できるのでいいんですが、最初はどっちから行こう‥ってめっちゃ迷います。

ただそもそも病院を知らないとか、道が分からないは論外なので、機関員になる可能性がある人はさくっと道を覚えましょう。

 

ただこれに関しては解決策があって、最初の頃は隊長に必ず

「自分はここを通って行こうと思いますが大丈夫ですか?」

と確認を取ることです。

 

こういうことを聞くと「覚えてないのか?」とか言ってくる先輩がいますが、そこはスルーでOKです。

迷っているのに一か八かで決めて傷病者に不利益を与えるより、怒られてでも聞いた方がましです。

 

さらに、病院からの帰り道で相談するといいですよ。

「自分の頭の中ではこっちの方が近かったと思ったのですが、今の道でよかったですか?」

といった感じで。

 

今の道でいいよ、もしくは、知ってんじゃん、次からはそっちでいいよ〜の二択です。

知ってるなら行けよ!って言ってくる人も後者と同じだと思ってスルーでOKです。

 

BLSができるようになる

当たり前の当たり前なんですが、BLSができない消防士はめっちゃ多いです。

BLSって言うと、あの劇のことを言う人がいます。そういう人に限って「心マならできるから」とか言っちゃうからなげかわしいよね〜って感じです。

(いや、胸骨圧迫舐め過ぎな、なげかわしいとかじゃなくて、心マなめんなw)

BLS=あの劇

じゃなくて、ちゃんと有効なCPRができるかどうかだと勝手に自分は思っています。

今年でガイドライン変わりますが、ガイドラインに沿った胸骨圧迫ができるかどうか、換気の手技や量は適切かとかが大事かなと。

(ただガイドラインの5~6cmって押し過ぎなこともありますよね、どうなんだろ難しい)

特に胸骨圧迫に関しては大事かなと。

 

動けない隊員ほど胸骨圧迫がちゃんとできないと感じます。

胸骨圧迫できるけど、あんま動けないって人見たことないなぁ、胸骨圧迫しっかりする人っていろいろ勉強した上でやっぱりBLSが大事だよねって行きついてると思うので‥

救命士養成学校に行った先輩たちはみんなBLSについて、いい意味でうるさいです。

 

なので救急隊になる前から意識して無駄なことはないですし、自分もそういう風に教育されてきて、かつ自分でも納得しているのでBLSは大事にした方がいいですね。

 

4つ紹介しましたが卒業して一ヶ月しかない、ってなると正直辛いです。

ということで救急科に入校している間で、各疾患の原因を覚えておく、もしくはまとめておきましょう。

 

 

次に、自分が救急隊になるまでの流れをご紹介します。

 

わたでゅが救急隊員になるまで

初任教育終わって、続いて救急科を受講するために再度、消防学校へ入校しました。

正直、カリキュラムがめっちゃ辛いです。

救急科=テストの嵐

なんですよ。

 

約二ヶ月で救命士テキストの主な部分を通って、実技をして終わりなのでほぼ毎週テストが3つぐらいあります。

なかったのは最初の週だけですね。最後も実技試験があったのでずっとテストでした。

なぜこんなことを書くかというと、そうお分かりの通り、覚えて速攻で忘れて次のテストの内容を覚えて‥の無限ループです。

つまり卒業するときには、あまり覚えていないんです!笑

 

実際に実技も絡めての授業なら覚えていくと思いますが、ずっと座って医者の解説を聞きまくるので現場が見えてこないし、医療初めてだし、咽頭口頭っては?って感じでした。

 

各自治体によると思いますが、自分のところは卒業したら救急隊員としての見極めテストがありました。

別にとくに問題ないんですよ、普通に動けば。

知識が試される訳でもないので、とりあえずストレッチャーが使える、とりあえずバイタルが測れる、とりあえずバックボードが使える、とりあえず特定行為の補助ができる‥

これでOKでした。

そう、自分がよく言う「運び屋」ですよね。

自分は救急隊なりたての当時はただの運び屋隊員でした。

でも、そのときはそんな自覚もない。とにかく救急がなったら出場しての繰り返し。最初の救急隊1年目はそんな感じでとにかく経験値だけついていきました。

 

1つやっていてよかったなと思うことが、1件1件メモっていたのがよかったです。

1日10件も20件も出るような救急隊だと厳しいですが、印象深いものだけでもいいのでどんな救急に出たかメモをしておきましょう。

 

自分はこのメモをみながら、このときはこの疾患を疑ったからこの病院に行ったんだ、バイタルはたぶんあんな感じだったよな‥という風にあとから繋がってきます。

もちろん分からないのもありますし、レコードが病院から返ってきて、まじこれ解離だったの?とかもありました。

いろいろな気づきができるので出たうちの1件でもいいからメモっておくと後から得しますよ!

 

一般隊員が救急隊になるまでにしておくべきことまとめ

救急隊になるまでにするべきこと
  • 各疾患の原因を理解する
  • 特定行為の補助が完璧
  • 病院までの道が完璧
  • BLSができる

救急科卒業して、手技だけやって試験受かって、はい救急隊ってなるよりも、この4つができることで毎回どんな救急に出ているのか?というのが理解できます。

そうなってくると救急がめちゃくちゃ面白くなってくるので、自分も最初からいろいろ覚えておけばなぁと後悔しています。

 

救急科出たときに頭に残っていればいいですが、だいたいの人は残っていないでしょう。

卒業してからが大変ですよね。

 

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